こんにちは、チャレンジ太郎です。
これまで「FX」「せどりコンサル」と数々の失敗談を晒してきましたが、今日は最も短期間で、最も精神を削られた副業(?)の話をします。
それは、**「バイナリーオプション」**です。
FXや株のように難しい分析はいらない。「数分後の価格が、今より上がっているか、下がっているか」を予想するだけ。 確率は50%。勝てば資金が約2倍、負ければ没収。
「これなら僕にもできる!」 「2分の1なら、勘でも勝てるんじゃないか?」
そう思って手を出した僕は、まさに**「投資」ではなく「カジノ」の沼**にハマっていきました。
1. なぜバイナリーオプションを始めたのか?
通常のFXで失敗した後、僕はこう思っていました。 「FXは損切りとか利確のタイミングが難しすぎる。もっとシンプルなものはないか?」
そこで出会ったのがバイナリーオプションでした。 魅力的に見えたのは、そのシンプルさとスピードです。
- ルールが簡単: 「High(上がる)」か「Low(下がる)」を選ぶだけ。
- 結果がすぐ出る: 30秒後や1分後には勝敗が決まる。
- 少額からできる: 1,000円程度からエントリー可能。
「仕事の休憩中や、寝る前の少しの時間で稼げる!」 そう思った僕は、なけなしの資金を入金し、スマホ片手にポチポチと取引を始めました。
2. 動悸と手汗、寿命が縮む「魔の1分間」
最初は1,000円でエントリー。「High」を押して1分待つ。 たった1分。普段ならあっという間の時間ですが、お金を賭けた途端、その1分が永遠のように長く感じられました。
チャートが動くたびに、心臓が早鐘を打つようにドクドクと鳴り響くのです。 「上がれ! 頼む、そのまま!」 画面を睨みつけ、手は汗でびっしょり。判定時刻のカウントダウンがゼロになる瞬間は、息をするのも忘れていました。
勝てば「よしっ!」と脳汁が出るような興奮。 でも、負ければ一瞬で資金が消滅。
「こんなに心臓に悪いことを続けていたら、いつか倒れるんじゃないか…?」 利益が出た瞬間でさえ、喜びよりも**「助かった…」という安堵感**のほうが強かったのを覚えています。
3. 確率50%の罠と、マーチンゲールの泥沼
しかし、ビギナーズラックは長く続きません。 負けが込み始めると、僕は最悪の手法に手を出しました。いわゆる**「マーチンゲール法(倍プッシュ)」**です。
「1回負けたら、次は倍額を賭ければ取り戻せる」 「2回連続で外す確率は25%だ。次は当たるはず」
- 5,000円負け → 次は10,000円賭ける
- 10,000円負け → 次は20,000円賭ける
金額が上がるにつれ、動悸はさらに激しくなり、吐き気すら感じるようになりました。 そして、恐れていた「連敗」が訪れます。 ほんの数分の間に、数回クリックしただけで、数万円が一瞬にして消滅しました。
4. 「これは投資ではない、ギャンブルだ」
全額を失った時、不思議と悔しさよりも「もうやらなくていいんだ」という解放感がありました。 そして冷静になった僕は、はっきりと悟りました。
「これは投資なんかじゃない。ただのギャンブルだ」
資産形成のための投資とは、本来「企業の成長」や「時間の力」を味方につけてコツコツ増やすものです。 しかし、バイナリーオプションは**「短時間の丁半博打」**。 チャートを分析しているつもりでも、結局は運任せのギャンブルをして、胴元に手数料を払っているだけだったのです。
5. まとめ:心穏やかに眠れる幸せ
画面上の数字が「0」になったあの日以来、僕はバイナリーオプションには一切手を出していません。
もし今、あなたが「バイナリーで簡単副業!」という広告に惹かれているなら、全力で止めます。 あの動悸と緊張感は、人生に必要なものではありません。心身の健康を害してまで稼ぐお金に価値はないのです。
この経験を経て、僕は「刺激」よりも「安心」を選ぶようになりました。 今は、地味でも確実に積み上がる「ビットコイン積立」や「ポイ活」をしています。 ドキドキする興奮はありませんが、毎晩枕を高くしてぐっすり眠れる生活のほうが、間違いなく幸せです。


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