こんにちは、チャレンジ太郎です。
新NISAが始まって、「とりあえずS&P500かオルカン(全世界株式)を買っておけばいいらしい」という話、よく耳にしますよね。
でも、正直に言います。 SNSや雑誌で「これだけ買えば億り人!」なんて景気のいい言葉を見るたびに、私は少し冷や汗が出ます。
なぜなら、私はかつて「FXで月20万稼いでやる」と意気込み、虎の子の貯金300万円を突っ込んで、たった一晩でその半分を溶かした経験があるからです。
忘れもしません。深夜2時、急激な円高が進むチャートを呆然と眺めながら、心臓の音が耳元でドクドクと鳴り響いていました。「戻ってくれ!」という祈りも虚しく、強制ロスカット(強制決済)の通知が来た時の、あの血の気が引く感覚……。
妻になんて説明しよう、来月のカードの支払いはどうしよう。 「投資で資産を失う」というのは、単に数字が減るだけでなく、生活の平穏や家族との笑顔の時間まで奪われるということを、私は身を持って知りました。
だからこそ今日は、あえて「怖い話」をします。 数字上のリターン比較ではなく、「暴落が来たとき、あなたのメンタルは耐えられるか?」 という視点で、S&P500とオルカン、どちらを選ぶべきか決着をつけましょう。
結論:「どれだけ儲かるか」より「暴落時に売らないか」が100倍大事
いきなり結論ですが、S&P500とオルカン、どちらが正解かなんて誰にも分かりません。神様のみぞ知る世界です。 でも、「失敗するパターン」だけはハッキリしています。
それは、「暴落した瞬間に怖くなって売ってしまうこと」です。
新NISAは、数十年単位で積み立ててこそ威力を発揮します。途中で売ってしまったら、それはただの「高い授業料」を払っただけの損失になります。 だからこそ、銘柄選びで一番大切なのは「リターンが高いかどうか」ではありません。 「資産が半減しても、涼しい顔で持ち続けられるのはどっちか?」 という、あなたの「心の強度」との相性なんです。
【検証】100万円投資して「-40%」になった時、あなたは耐えられますか?
「自分は長期投資だから大丈夫」 そう思っている人ほど危ないです。暴落の恐怖は、理性を簡単に破壊します。
実は私、数年前のコロナショックの時もやらかしています。 当時持っていた米国株の含み益が、日に日に減っていくのを見て、「一旦売って、底値で買い直せばいい」と賢いフリをして全売却しました。
結果どうなったか? その直後、株価はV字回復。「あの時売らなければ、今ごろ資産は1.5倍になっていたのに……」という猛烈な後悔だけが残りました。
画面上の数字が100万円単位で減っていく恐怖の中で、冷静な判断なんて不可能です。 「底値で売って、高値で買い戻す」という、往復ビンタを食らうのがオチなんです。
米国株(S&P500)の過去の傷跡
米国株は最強と言われますが、過去には何度も「地獄」を見ています。
- 2000年 ITバブル崩壊: 約-49%
- 2008年 リーマンショック: 約-56%
もしあなたが新NISAでコツコツ貯めた1,000万円が、ある日440万円になっていたらどうですか? S&P500を選ぶということは、この「ジェットコースター」に乗る覚悟を持つということなんです。
オルカン(全世界株式)なら安心?
では、全世界に分散しているオルカンなら無傷かというと、そんなことはありません。 全世界株の約6割は米国株が占めているので、米国が風邪を引けば、世界中が風邪を引きます。
リーマンショック時、全世界株も50%近く下落しました。 「分散しているから大丈夫」というのは、「米国一本よりは傷が浅いかもしれない」程度の話で、暴落するときは一緒に暴落します。 ここを勘違いしていると、いざという時に心が折れます。
【思考法】あなたはどっち? 「S&P500派」と「オルカン派」の決定的な違い
では、どうやって選べばいいのでしょうか。 私が考える、両者の「向き・不向き」の決定的な違いはこれです。
米国心中型(S&P500)に向いている人
- 「アメリカがコケたら、どうせ世界中終わりだ」と割り切れる人。
- 過去の実績(リターン)を最優先したい人。
- 資産が半分になっても、「安く買えるチャンス!」と喜んで追加投資できる変態的メンタル(褒め言葉です)の持ち主。
平均点狙い(オルカン)に向いている人
- 「アメリカ以外の国が台頭してくるかもしれない」という不安を消したい人。
- 「どの国が勝つか」を予想したり、ニュースを追ったりするのが面倒な人。
- 60点〜80点でいいから、とにかく「負けない戦い」をして、夜ぐっすり眠りたい人。
私の失敗経験から言うと、投資初心者の9割は「オルカン派」のメンタルに近いと思います。 「最高のリターン」を逃す悔しさより、「資産が減る」恐怖の方が、人間はずっと強く感じる生き物だからです。
【裏技?】「両方買う」のはアリかナシか?
よく「迷うから半分ずつ買います」という相談を受けます。 結論から言うと、ナシではありませんが、あまり意味もありません。
先ほども触れましたが、オルカンの中身の60%はすでに米国(S&P500採用企業など)です。 つまり、S&P500とオルカンを半分ずつ持つということは、「米国株比率が80%くらいの、ちょっと薄まったポートフォリオ」を自作しているのと同じこと。
管理画面が2行になってスッキリしないし、リバランス(調整)の手間も増えます。 個人的には、どちらか一本に絞って、あとはほったらかすのが、資産形成を長く続けるコツだと思います。シンプル・イズ・ベストです。
まとめ:枕を高くして寝られる方を選ぼう
最後に、私からのアドバイスです。
かつての私は、夜中に何度も起きてはスマホで為替レートをチェックし、翌朝は寝不足で会社に行っていました。あれは本当に辛かった。
でも、今の私は違います。 全世界株式(オルカン)と少しのビットコインを積み立てているだけなので、証券会社のログインパスワードを忘れるくらい、ほったらかしにしています。 ニュースで「株価暴落」と聞いても、「ふーん、安く買えてラッキー」としか思いません。この「心の余裕」こそが、私が失敗から学んだ最大の資産です。
- リスクを取ってでも、最速で資産を増やしたいなら「S&P500」
- とにかく悩みたくない、大怪我をしたくないなら「オルカン」
迷ったら、「広く薄く(オルカン)」が無難です。 「あっちの方が儲かったかも」という後悔は、資産が減る恐怖に比べれば、ちっぽけなものですよ。
焦らず、長く、市場に居座り続けましょう。それが、私たち個人投資家が勝てる唯一の方法なのですから。


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