こんにちは、チャレンジ太郎です。
これまでこのブログでは、「FXでの挫折」や「せどりコンサルでの失敗」など、数々の”やらかし”を晒してきました。 しかし今日は、今までで一番情けなく、そして一番「家族に対して申し訳ない」と感じている、ある夜の話をします。
それは、「バイナリーオプション」での大失敗です。
FXや株のような分析はいらない。「判定時刻の為替レートが、目標より上か下か」を当てるだけ。 勝率は50%。勝てば資金が増え、負ければ没収。
「これなら僕にもできる!」 「締め切り直前まで粘れば、後出しジャンケンで勝てる!」
そう思って手を出した僕は、あろうことか家族がくつろぐリビングの片隅で、孤独な「ギャンブル」にのめり込んでいったのです。
今回は、私が体験した「動悸が止まらない地獄の時間」と、そこから足を洗った理由を、戒めとして書き残します。
1. なぜ「バイナリー」という沼に足を踏み入れたのか?
「判定時刻の1分前」という悪魔のルール
通常のFXで失敗し、もっとシンプルに稼げる方法を探していた私が出会ったのが、国内業者(GMO外貨など)のバイナリーオプションでした。 魅力的に見えたのは、そのシンプルさと独特のルールです。
- ルールが簡単:「ラダー(上か下か)」を選ぶだけ。
- ギリギリまで粘れる:判定時刻の「1分前」まで取引が可能。
- 少額からできる:1,000円程度からエントリー可能。
特に私の心を掴んだのは、「判定時刻の1分前までエントリーできる」という点でした。 「締め切り直前までチャートの動きを見て、『今だ!』という瞬間に滑り込めば勝てるんじゃないか?」
完全に甘い考えですが、当時の私はそれを「必勝法」だと信じ込んでしまったのです。
2. 家族のいるリビングが「孤独な戦場」に変わる
画面を隠しながらの冷や汗
私が取引をしていた場所。それは、家族みんなが過ごすリビングにあるPCでした。
夕食後のリラックスタイム。 妻や子供がテレビを見て笑っているすぐ横で、私はPCに向かい、必死にチャートと睨めっこをしていました。
「パパ、何してるの?」 「ん? ああ、ちょっと仕事の調べ物をね……」
そう嘘をつきながら、ブラウザの端でチャートを確認する。 「絶対に画面を見られてはいけない」 この背徳感と緊張感が、心臓の鼓動をさらに早めます。
家族の笑い声がBGMとなる中、私の頭の中だけは「金、金、金」。 もし今、このクリックで数万円が消えたら、この平穏な空気はどうなってしまうのか? そんな恐怖と隣り合わせの状況が、私をおかしくしていきました。
根拠なき「逆張り」の衝動
私がやっていた手法は、まさにギャンブルそのものでした。 GMOなどの国内業者は、判定時刻の2分前〜1分前にかけて、レートが激しく動くことがあります。
「うわっ、急激に上がった!」
チャートがドカンと動いた瞬間、私は反射的に「逆張り(逆方向へのエントリー)」をしていました。 「こんなに急に上がったんだから、残り1分で少しは戻るだろう」 「これだけ下がれば、反発するはずだ」
そこに分析も根拠もありません。あるのは「頼む、戻ってくれ!」という願望だけ。 「レンジ(一定幅に収まるか)」という取引もありましたが、難しそうだったので一切やりませんでした。単純な「ラダー(HighかLowか)」だけに、全神経と全財産を注ぎ込んでいたのです。
3. 確率50%の罠と、止まらない「入金」
「次で取り返す」という泥沼思考
しかし、そんな適当な「逆張り」が勝ち続けられるはずがありません。 最初は勝てても、すぐに負けが込み始めます。
1回負けると、頭に血が上ります。 「くそっ、さっきの分を取り返さないと!」
ここで冷静になればいいものを、私は「次は倍額賭ければ、さっきの負けもチャラになる」という、典型的なギャンブル中毒の思考に陥りました。
1,000円負けたら、次は3,000円。 3,000円負けたら、次は10,000円。
普段なら、スーパーの買い物で数十円の差を気にする金銭感覚が、この時だけは完全に麻痺していました。 クリック一つで諭吉が飛んでいくのに、それが「お金」ではなく、ただの「ゲームのスコア」のように見えてくるのです。
リビングのテレビからはバラエティ番組の笑い声。 でも、PC画面の前の私は、吐き気をこらえながら、震える指で「購入」ボタンを連打していました。
4. 残高が「0」になった時、浮かんだのは家族の顔
終わりの瞬間
そして、その時は訪れます。 起死回生を狙った最後の大勝負。 判定時刻の1分前ギリギリに、残りの資金をすべて投入した「Low」エントリー。
「下がれ、下がれ、下がれ……!!」
心の中で叫びましたが、チャートは無情にもグングンと上昇し、判定時刻を迎えました。 画面には「損失」の文字。 そして、口座残高の表示が「0円」になりました。
襲ってきたのは「後悔」と「申し訳なさ」
その瞬間、頭が真っ白になりました。 ふと横を見ると、何も知らずに笑っている妻と子供の姿がありました。
「俺は、何をやっているんだろう……」
汗水流して働いた大切なお金を、ほんの数十分、しかも家族団らんの裏側で、クリック遊びのように溶かしてしまった。 その事実に気づいた時、襲ってきたのは悔しさではありません。 家族に対する、どうしようもない「申し訳なさ」と、自分への強烈な「嫌悪感」でした。
「もう、やめよう」 そう心から思ったのは、残高がゼロになり、家族の笑顔を直視できなくなった、あの一瞬でした。
5. まとめ:心穏やかに眠れる幸せ
あの日以来、僕はバイナリーオプションには一切手を出していません。 PCのブックマークからも削除しました。
もし今、あなたが「判定時刻の直前なら勝てる!」「簡単副業!」という言葉に惹かれているなら、全力で止めます。 あの締め切り前の焦燥感、そして家族に隠れてコソコソとお金を溶かす惨めさは、人生において百害あって一利なしです。
この高い授業料を払って、僕は「刺激」よりも「安心」を選ぶようになりました。
今は、一発逆転は狙わず、地味でも確実に積み上がる「ビットコイン積立」や「NISA」で、時間を味方につける投資をしています。 これらは、バイナリーのような脳汁が出る興奮はありません。 でも、家族と一緒にテレビを見て、心から笑える。 夜は枕を高くして、ぐっすり眠れる。
「家族に隠し事をせず、心穏やかに暮らせること」。 これこそが、投資のリターン以上に大切な、人生の財産なのだと痛感しています。
皆さんは、どうか私のような「リビングの修羅場」を経験しませんように。


コメント